詩のない詩集

ここには詩を書く予定だったのだが

ゲルマン教団(騎士団)・アルターマネン

テオドール・フリッチュTheodor Fritsch (1852-1933)

反ユダヤ主義の出版人。雑誌『ハンマー』を出版。
その友人、Wilibald Hentschelは、コロニーを建設。

 竹中(2004)によれば、彼は次のような教育観をもっていた。

 現行の学校教育に彼はきわめて批判的であった。いわく、記憶偏重に堕し、考える力や創造性を養う教育方法をとっていない。生徒の消化能力にかまわず、ひたすら知識の詰め込みに終始しているため、頭でっかちの人間しかできない。高等教育でも問題はまったく同じで、その結果生まれてくるのは、狭い分野でしか通用しない、空疎な「専門家」だけである。現代の文化・社会問題の主因は学校教育の貧困にあるとまで、彼はいう。*1

 彼は反ユダヤの民族主義者で、そういった意味では右翼だといえる。しかし彼は、上記のような考えを主張していた。このことは、思想を右と左に分けることの無意味さを示唆する。

*1:竹中亨:ISBN:4623039536:title:146