2014-06-20 「ジュヴナイルSF再評価」へのツッコミ しかしこの後、ライトノベルは、水野良『ロードス島戦記』や神坂一『スレイヤーズ!』の登場から一気にファンタジイへと傾く。少年が事件に巻き込まれ、生まれた村を離れ、旅を重ねて、本来の自分があるべき場所へとたどり着く異世界を舞台にした貴種流離譚や成長物語が、九〇年代のライトノベルの大半を占めることとなる。*1 そんなわけはない。 *1:三村美衣(2014)「特集解説 ジュヴナイルSFの黄金時代」『S-Fマガジン』2014年6月号、早川書房、2014年、p. 56