詩のない詩集

ここには詩を書く予定だったのだが

何びとといえども、行為が意見と同様に自由でなくてはならない、と主張するものはいない。むしろ反対に、意見ですら、それを発表するときの事情によって、その発表がある有害な行為に対する積極的な煽動となるような場合には、その免罪性〔自由の特典〕を失うのである。
ミル『自由論』(岩波文庫113ページ)

id:apesnotmonkeysさんのいいかったこと(多分)

http://d.hatena.ne.jp/apesnotmonkeys/20090605/p1

 「この憲法が国民に保障する自由及び権利」を「不断の努力によつて」「保持」することは強要されている、と言いうるんだよ。だって、われわれ国民がその「保持」のための努力をしないのに日本国政府が自発的に保持に努めてくれる、なんてことは期待できないんだから。

 ここでは、国民の努力抜きに自由と権利が守られるとは期待できない、とのべられている。このこと自体はわれわれが自由に決めたことでもなければ、そもそも自由に決められるものでもない。自由でないのだから、強制と表現しうる余地はある。

 

実定道徳の話

http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20090601/p2

1.現在の実体道徳(*)に対するフェミニストの批判は正しい。
2.フェミニストたちの主張は、法規制を正当化しない。

私はid:NaokiTakahashiさんの考えを以上のように理解しており、それに同意している。

(*)参考
http://plaza.umin.ac.jp/~kodama/ethics/wordbook/positive_morality.html